長イモ 山薬 Japanese yam

長イモはヤマノイモ属、ヤマノイモ科の作物で、600種以上の種が温帯から熱帯の広範囲に分布していて、数十種類は食用として利用されています。 多くは熱帯など温かい地域に適した品種ですが、現在主に栽培されている長イモは寒冷地でも栽培が盛んで日本の2大産地は青森、北海道です。

長イモは中世以降に中国から入ってきたという説もあるが、現在の主な栽培種「ガンクミジカ」と同種のものが中国で確認されておらず、日本原種ともされています。ただ、大きく見た長イモとしては中国では「山薬」と書き、漢方の生薬として使われてきました。

 

 

美味しさの秘密

長イモはでんぷん質が主成分ですが、分解する酵素を含んでいるため生でも美味しく食べられます。

生ならすりおろしてとろろイモ、刻んでシャキシャキの食感、ジャガイモのように調理に使えばホクホクになり、台湾ではミルクやヨーグルトと一緒にミキサーにかけて飲んだり。色々な形で使え違った食感がまた美味しいです!

長イモは炭水化物、カリウム、ビタミンB1、食物繊維などを豊富に含み、昔から山のウナギとも称されるほどで滋養強壮にいいと言われています。アミラーゼという消化酵素のおかげで消化もよく、近年ディオスコリンというたんぱく質成分は抗インフルエンザウィルス活性があると注目されています


産地

北海道産

長いもの生産地は1位の北海道と青森県で大半を占めています。通常春に植え、積雪前の晩秋に秋掘りの収穫、雪解け後の3-4月に春掘りが行われます。秋掘りは新じゃがのように皮が薄くひげ根を処理すれば皮ごと食べられます。春掘りはうまみを栄養も凝縮された熟成の美味しさがあります。


保存するときはカットしたものは切り口をピッタリラップして冷蔵庫に。1週間から10日もちます。

一本丸ごとの場合の保存はは、新聞紙にくるんで、25度以下なら室温で、それ以上なら冷蔵庫で保存します。