台南麻豆文旦 台南麻豆柚子 Madou Pomelo

文旦の原産地は東南アジアから中国南部、台湾で、日本には江戸時代初期に入ってきました。その時の貿易船主の名前、「謝文旦(潮州語読みでジアブンタン)」からザボン、またはブンタンと呼ばれるようになりました。台湾日本時代には文旦は天皇家に納められ、「御用達文旦」とも呼ばれていました。中国語では文旦は一般には「柚子」で「文旦」とも言います。日本の柚子は「香橙」。

麻豆文旦は台湾での有名産地で、果肉が厚く、ジューシーで、薫り高く酸味、苦みが少なく、ほんのりした上品な甘さ香りがよく、独特の味はくせになる美味しさです。

文旦は皮が黄色みかかって、皮の水分が抜けてき始めたころが果肉の肉質が柔らかくなっており、甘みも増してきます。8月下旬から9月、中秋節前に出回ります。

 

 

美味しさの秘密

台湾文旦は古来からあったものが、近代になって十数種類の美味しい文旦が見いだされ、税金の代わりに収められたものもありました。恵まれた水質の良い豊富な水と地理的環境が美味しい文旦を生み出してきました。

台湾文旦の栄養価は高く、たんぱく質、ビタミンB1,B2,C,P,カロテン、カルシウム、リン、鉄、炭水化物、酒石酸、クエン酸などが多く含まれています。特にビタミンCはレモンの3倍、リンゴの7倍です。


産地

台南市麻豆地區等

麻豆は昔からの文旦の産地で、台湾で最も大きな産地です。台湾日本時代に天皇家に献上されたのもこの産地です。

 

花蓮市瑞穂郷鶴岡地區等

鶴岡は恵まれた地理環境と豊富な水質の良い水により、台湾で最も大きな産地です。柚園(文旦園)健康歩道という散策ルートもあるほど、町中に「文旦」があふれています。

 


●文旦でトトロに挑戦!

意外と簡単にできます!

①耳と手、おなかの丸を下書きします。丸はコップで書きました。

②線に沿って皮に切れ込みを入れます(薄目でいいようです)。手と耳は少し立てるようにします。

③耳とおなかの間ぐらいに耳より小さめの目をくり抜きます。

④くり抜いたらその皮を反転して埋め込み、黒目を書き、鼻を書き込みます。

⑤おなかをくり抜いた丸い部分のふちを三角に切れ込み入れて、傘を作ります。

⑥傘は竹串で刺して手の脇に刺します。

⑥先ほどの三角の切れ端はおなかの模様に貼り付けます。押し付けただけでも結構くっついてます。

⑦ひげは正月飾りの水引を切って先に爪楊枝で刺した穴に差し込みました。

結構簡単でいい感じに。

 

①上部の三角の部分を切り落とします。(小さ目の実だとかなり上まで実が入ってます。)

②上から下に6か8等分で少し浅めに切れ込みを入れていきます。

③上から押すように開いていくとうまく剥けます。

④外皮をすべて剥けたら、外皮のオイルを落とすように手を洗います。(外皮オイルには柑橘系によくあるひりひりする成分があるので。)

⑤そのまま内皮をむきながら食べてもいいですが、すべて剥いてしまっていただくとさらに極上な味わいです。

 

番外編 皮を頭にかぶせる!?

理由を聞いても可愛いからとか面白いからとかあまり確かな情報はないですが、調べると縁起がいいからとか、台湾での文旦の通称「柚子ようず」と子供を助ける、守るという意味の「佑子ようず」が同じ発音だからとか。とにかく剥いた外皮を帽子として子供やペットに被せるという習慣があります。大人は普通しませんが、、。ちょっとかぶってみました!(すみません顔はカットで。)